映画、ドラマで学ぶ各国文化

楽しみながら、その国のことをより深く知る

グローバルにビジネスをする上で、仕事をする相手国の政治、文化、歴史、そして宗教を知ることが大切だ。こうしたことを知ることで、その国の人々の考え方、行動のバックボーンが理解でき、お互いの信頼を深めることができる。また現地のビジネス取引先との会食など場においてこうした教養は大いに役に立つ。

その国のことをより深く知る上で一つの有効な方法は、その国を題材とした映画、ドラマだ。楽しみながら勉強でき一挙両得である。筆者は、海外出張に行く際にはその国や都市にまつわる映画をタブレットにダウンロードして機内で見るようにしており出張中の楽しみの一つになっている。

以下に、筆者のおすすめ映画を紹介する。

イギリスを舞台とした映画

エリザベス
イギリスを王室抜きに語ることはできない。英国王室は国民の間で人気が高く常にメディアをにぎわす存在でもある。そんな英国王室の歴史を知る上で格好の映画が「エリザベス」である。今や国の「幸せの象徴」ともいえる王室が、歴史においては身内の権力闘争にまみれ高度に政治的、宗教的な立場であったことがわかる。この映画に監獄、処刑場としても登場する血なまぐさい歴史を持つ「ロンドン塔」は、映画を見た人は是非訪れてほしい場所である。

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙
ご存じ「鉄の女」の半生を描いた映画である。IRAのテロ、フォークランド紛争、冷戦の終結など歴史の重要な事件も登場する。

ノッティングヒルの恋人

ノッティング・ヒルは骨董品店やカフェの並ぶ商店街とロンドンでも有数の高級住宅街のあるエリアで、例えるならば自由が丘、田園調布といった感じのエリアである。映画はこの街で出会った男女のロマンチックなストーリーを描いたヒット作。ロンドンの山の手の雰囲気を知るのによい。この映画では二人が緑豊かな美しい公園で語らうシーンがあるが、実際ロンドンにはこうした公園が本当に多い。特徴的なのはプライベードガーデンの存在。その地域に住む住民だけが入れる公園で、周りを住宅に囲まれており外部の人は見ることすらできないようになっておりプライバシーも保たれている。こうしたロンドン独特な街づくりにも注目したい。

インドを舞台とした映画

スラムドッグ$ミリオネア
筆者の一押し映画。インドに行くならこの映画は必見。スラム街出身の青年がなぜ超難関のクイズ番組で正解を続けることができたのか。それは彼のそれまでの人生に理由がある。青年の幼少時代から現在まで、その人生を振り返る形で、ヒンズー教とイスラムの宗教対立、貧富の格差、犯罪組織などインドの社会問題が浮き彫りになる。見た後にとてもすがすがしい気持ちになれる映画。この映画を見てからインドを訪れると旅行は一段と味わい深いものになるはずだ。

ガンジー
ガンジーは今でも多くのインド人に尊敬、敬愛されている。そんな彼の生涯を通じて、イギリスからの独立運動、インド国内での宗教対立の歴史を知ることができる。またほとんどのインド人はガンジーのことを心から誇りに思っているので、あなたがガンジーに興味を持っいる、映画を見た、とわかればとても喜んでくれるはずだ。インド人との会話のきっかけとしてもこの映画はぜひ見ておいて欲しい。

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