ビジネス英語をあびる

シャドーイング

さて、活きたビジネス英語の教材を使って、どう学習するか。いくつかのやり方を紹介したい。
リスニング中心:まず、スクリプトを見ずに教材を聴く。2回目はスクリプトを見ながら聴き、1回目に聞き取れなかった箇所や意味がわからなかった箇所をチェックする。

  1. スピーキング中心:教材を聴きながらスクリプトも見て、同時に、自分でもスピーキングしてみる(シャドーイング)。教材のスピーカーになりきったつもりで、イントネーション、発音をとにかく真似ながらスクリプトを読んでいくのがポイントだ。
  2. リスニング&スピーキング:1回目はスクリプトを見ずに、英語を聴く。2回目は、聴きながらスクリプトを目で追い、シャドーイングする。
  3. リスニング&スピーキングフルコース:まず、スクリプトを見ずに教材を聴く。2回目はスクリプトを見ながら聴き、1回目に聞き取れなかった箇所や意味がわからなかった箇所をチェックする。3回目は、聴きながらスクリプトを目で追い、シャドーイングする。
  4. リスニング&スピーキング上級編:スクリプトは見ず、教材を聴きながら、自分もシャドーイングしてスピーキングする。耳だけでフォローする必要があるので、スピーキングと同時にリスニングも鍛えられる。かなり上級編の方法である。

理想を言えば、上で紹介した「リスニング&スピーキングフルコース」でやりたいところであるが、この方法では再生を3回繰り返すことになるので、同じ量の英文をこなすのに3倍の時間がかかることになる。少ない時間で量を多くこなすことを優先するならば、1回だけの再生で済む「スピーキング中心」の学習法でもよいだろう。筆者も昔は「リスニング&スピーキングフルコース」でやっていたのだが、この方法ではこなせる英語の量が限られて、また同じ英文を3回聴く、というのは退屈するものである。そこで、ある段階から「スピーキング中心」の方法に切り替え、現在はとにかく量をこなすことを重視している。

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